ぜんそく

市民プールで2時間ほど浮輪で遊び、帰って少し眠り、夕飯の買出しのためスーパーに行く。店に入って少し経った頃、賑やかだった子どもが急に静かになり、何も喋らずにぼろぼろと涙をこぼし始めた。それから大声で泣き続けるので買い物は中断し、どこか痛いのか苦しいのかときいても答えない。口の奥や喉のあたりに違和感がある様子で、声がうまく出せない、呼吸も苦しいという素振りを見せるので、これはもしかして喘息の軽い発作なのかと思い至った。

炎天下から冷たいプールに出たり入ったりして疲れたところに、冷房が強烈に効いたスーパーに入ったのが刺激になったのだろうと考えた。もちろん素人考えだから確信はないし明日は内科・呼吸器科へ連れて行く。ただし自分がかつて同じ症状によくなっていたのと、気管支喘息もどうやら遺伝したらしいと医者には言われたから、そう間違いでもない気はする。

自分の病気でも辛いときには辛いのだが、程度を自ら把握できるから、あまり深刻な気持にはならない。これが他人の場合だと、どのくらい辛いのかが分からず、程度を把握できないことが辛い。子どもはもうすぐ5歳になるから日常的には言葉でコミュニケーションしているけれど、今日は久しぶりに言葉が完全に通じなくなり、30分ほどまったく泣き止まないときは救急外来へ駆け込もうかと考えたほどだった。

最初の騒ぎから2時間が経ってようやく、少しづつ喋るようになり、時折、笑うようにもなって、絵本を読み聞かせると眠りについた。絵本「きしゃのゆ」を子どもは気に入っていて、風呂で汽車のエントツを洗うと鳥のフンが出てくるあたりでいつも笑う。今年の夏はもうプールには行かないし、運動も少し控えめにするが、かわりに図書館で多めに絵本を読ませることにする。

 こどものとも「きしゃのゆ」http://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=2564