居場所

個人事業主でなく法人化して仕事を請けている理由のひとつには「居場所が欲しかった」ことがある。何を言っているのかよく分からないと思うので以下詳しく書き連ねる。

人間には居場所が必要である。居場所とは拠り所であり、つまり自分が依拠する場所のことだ。それは生まれ育った実家でもよいし、一人暮らしの部屋、公園のベンチ、会社の机など様々なのだけど、どこかには居場所がないと辛い。ふらふらとさまよい続けるのも体力がいる。

インターネットで長いこと文章を書いていると、やはり居場所があるほうが安心感がある。SNSでもブログでも良いのだけど、拠点となる場所があれば、そこを拠り所にして踏ん張ることができる。

話はやや飛ぶが、地図を広げて地名を眺めることを長年の趣味にしてきた。この地名というやつも、古代の人間が拠点を設けたことの名残りだと思っている。自分がただそこにいるのでは安心感がない。場所に名前をつければ、そこを拠点に動き回ることができる。

自分の文章を蓄積するサイトやブログに名前をつけたのも、自分の仕事に個人名ではなく会社名をつけたのも、大昔の人間が場所に名前をつけたのと同じだ。名前をつけて自分の居場所を作った。名前をつけるだけで居場所を作れるのだから便利なものだよな。地名というのはまったく偉大な発明だが、地名について語るとキリがないので省略する。

江戸川の堤防に座ってスマホで20分で書いた適当な文章をそのまま投稿して良いものか迷うけれど投稿する。ついでの余談だけれど、仕事内容をWordPress + WebGISにしていこうと思っていて、ちょうど今そういう仕事が進行している。地図や地名について遊び半分にぼんやり考えていたことを具現化する時期に差し掛かってきた。


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